15歳の静香さんにとっては初の個展。しかし初とは思えない充実した内容で、すでに風格さえ感じました。
彼女の作品は、内からの想像力によって描かれています。そしてそれぞれにイメージが膨らむタイトルが付けられていて、観るほうもその世界を想像してワクワクします。作品点数は80点にのぼり、とても見応えがありました。
私は彼女がダウン症であるとか、まだ15歳だとかいうことを考えず、純粋に絵を感じることに集中しました。知識や思考によって自分自身の感度を落としたくなかったのです。
彼女はほぼ1日1作品を描いているそうなので、きっと次回もあるでしょう。第2回の個展ではどんな世界が見られるのか今から楽しみです。

静香さんは国立民族学博物館の信田敏宏教授の娘さんです。昨年、信田先生が企画された知的障がいのある方々を対象としたワークショップ「みんぱくSama-Sama塾」のリーフレットをデザインさせていただいたのですが、その際、私からお願いして、みんぱくSama-Sama塾のタイトルとキャラクターさまさまくんの元を静香さんに描いてもらいました。

国立民族学博物館ではじめての障害者に向けたイベントだったので、当初は参加者が集まるのか心配されていた信田先生から、イベントに多くの申し込みがあったと聞き、私もその一助になれたと思い安心しました。

今年度もSama-Sama塾は開催されます。

関心のある方は国立民族学博物館「みんぱくSama-Sama塾」担当

メール：sama-sama@idc.minpaku.ac.jp

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